青春真っただ中のみなさんは、リアルな共感を抱くでしょう。
中高年の皆さんは、過ぎ去った遠い日々の思い出に懐かしさを覚えることでしょう。
「爆弾でも作ってるんじゃないか」って母の当時の口癖でした いさき
筆箱の中消しゴムのケースの影わからないように君の名を書く サイキ
シャボン玉追うようにしてただ君と未来を語るひとときがある 寺本百花
教科書の陰で眠っている君を盗みみている青い青い空 桔梗
君が見たくてでも君に見られたくなくてちらと見たグラウンド レオ
これらの歌に触れて、わたしが思い出したのが「梁塵秘抄」の次のうたです。
遊びをせんとや 生まれけむ戯れせんとや 生まれけむ
遊ぶ子供の 声聞けば我が身さえこそ 揺るがるれ