・ 願わくは焼き場空いてる時季死なん仏滅友引なんでもござれ 逸郎
・ 春の雪降りしきる午後ひさびさに針持ち縫いし布巾三枚 小町
・ せっせっせぜんぶなくしてぱらっとせこんなに空が明るいなんて 元
・ ゆくたてを辿るごとくに行く雲の形変えゆく空を仰げり ていこ
・ この時世明日のことさえ保証なし三世代揃ひて温泉に和す 奈津子
・ 印度尼西亜の歌高らかにうたう子ら友ら集えり断食月(ラマダン)の夕
クウー
最新 4月「短歌とぽす」会員作品
短歌とぽす 会員作品
短歌とぽす(短歌とぽすプラスの母体) 会員作品(1)
- 理髪店に耳そうじされくすぐらる恍惚感とちと怖さあり
- 優勝で世界を駆ける侍ジャパン チーム全員満開に咲く
- けやき木の芽吹き始めた枝小枝はずかしそうに春の陽のなか
- コーヒーの甘き香りに包まれて憂いひとつの吹っ切れてゆく
- ふゆ晴れのペデストリアンデッキにて辻立ち僧がスマホ歩きせり
- あなたの声まろやかだから好きなのと電話の向こう優しいとも居り
- お正月おせちに飽きてこく深きブルーチーズ良しベビーリーフ良し
- 大好きな西部劇ヒーロー格好いい夕日のガンマン題名もよし
- 意味などは分からぬままに経を聴くぎゃあていぎゃあてい足しびれつつ
- ベランダに元気出せよとアマガエル今日も訪ひ来て励ましくるる
- モカの香もモネの睡蓮も好きなのとへのへのもへじに聞いてもらった
- 人混みであふれた時代あったとさ百年後のささやき聞こゆ
- 草取りはこの暑さだし後に回そうせっせと酸素作ってくれるし
- クローバーの咲き満ちる野にすずめ二羽しきり歌えり身をゆらしつつ